結婚指輪（手作り）

遊び心を大切に。二つのテクスチャーを加えた手作り結婚指輪

K様ご夫婦【千葉】 2025年9月1日

『気軽に二つの質感が楽しめるデザインに』

maroiでご購入いただける結婚指輪には二つのコースがあり、お客様のご要望を汲んで職人が形にしていく”オーダー結婚指輪コース”のほか、お客様ご自身の手で地金を一から加工し作り上げることのできる”手作り結婚指輪コース”がございます。

今回ご紹介するお二人は自分たちで作る手作り結婚指輪コースをご選択されたのですが、お二人の作られた結婚指輪の最大の特徴は指輪の表面に半周ずつ異なるテクスチャー。くるりと指輪を回すだけで二つの質感を楽しむことのできる、思わず目を引くデザインになっております。

片面は凸凹のコントラストが効いた槌目のテクスチャー、残るもう片面には和紙のようなマットな質感の”石目”と呼ばれるテクスチャーを。ここからはお二人のアイディアが光る結婚指輪が完成するまでの様子をご紹介していきたいと思います。

『まっさらな棒の状態から』

手作りコースと一言でいっても「どの状態から手作りするのかな」と中々イメージが湧かないままご来店される方もいらっしゃると思います。

お二人が両手でつまむように持っている、実はこちらがまさに指輪のスタートの状態です。色も真っ黒ですし、写真だけで見るとヘアピンかのような？！一見指輪とは似ても似つかない見た目をしておりますが、ここから沢山の工程を経て綺麗なピンクゴールドのテクスチャーリングが完成していきます。

『肌馴染みの良いウォームピンクの色合い』

お二人が結婚指輪の素材に選んだピンクゴールドは純金との割材の一つに銅を加えて作られているため、イエローゴールドなどの色味と比べると温かみのあるピンク色をしています。そのためつけた時の肌馴染みも非常に良く、また比較的硬度の高いピンクゴールドは耐久性にも優れており、長く使う結婚指輪にもおすすめの素材ですよ◎

『素材の特性に向き合いながら』

先ほどまで棒の形をしていたお二人の結婚指輪ですが、ここから早速輪っかのシルエットを目指し曲げていっていただきます！

先ほど少し耐久性の話に触れました、硬度が高いピンクゴールドですが…傷がつきにくい代わりに加工するのにも一苦労。特に材料を大きく曲げていくこちらの作業が、全工程の中でも一番パワーを使う作業と言っても過言ではないかもしれません。お二人とも途中でめげることなく、大変よく頑張られていらっしゃいました！

『シンクロする音色を聴きながら』

トントントン…とアトリエに響くのはお二人の指輪を叩く音。異なるリズムで交互に叩いていたはずのお二人のハンマーの音が、いつの間にか一つに交わる瞬間もしばしば。一振りずつ叩いていくうちに、お二人の指輪もどんどん綺麗な形に変化していきます。

『より完成度の高い指輪へ』

先ほどのハンマーを使った作業が終わると、指輪の形も随分と綺麗なまん丸の形になりました！ちなみにこのまま模様を打っていくことも出来なくはないのですが、表面をよく見てみるとそこにはハンマーの打ち痕やバーナーを当てた際に付着した黒い皮膜が。こういったものを無視して模様を入れてしまうと後から取り除くのは難しくなってしまうため、ヤスリを使ってしっかりと取り除いていただきます。