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お客様の声

結婚指輪 ( 手作り )

質感にこだわった、甲丸石目の手作り結婚指輪

O様・T様 【栃木】 2023年10月7日

『和紙のような、温もりが宿る質感に』

今回ご紹介するのは、手作りコースで結婚指輪をご制作されたお二人。

角がどこにも無い、まろやかな印象の甲丸型に和紙のようなテクスチャーが入った金槌で模様付けする、石目模様のデザインを組み合わせてお作り頂きました。

お二人のふわりとした優しい雰囲気に寄り添う、素敵な佇まいの指輪になったと思います。そんなお二人の結婚指輪が完成するまでを、早速ご紹介いたします。

『柔らかなニュアンスカラー』

お二人がご結婚指輪の素材に選んだのはホワイトゴールド。

ゴールドと聞くとイエローゴールドやピンクゴールドの色味を思い浮かべる方も多いのでは無いでしょうか。

ホワイトゴールドは上記2種類のゴールドに比べ、シャンパンゴールドのような、ややシルバーカラーに近いお色味となります。

プラチナと並べて見比べて見ると、ホワイトゴールドの方がより暖色寄りのカラーリングとなっており、日本人の肌にはとてもよく馴染みやすい素材。お二人とも店頭でサンプルをご覧になった際に、ホワイトゴールドのお色を気に入ってくださりこちらをご選択いただきました。

『バーナーを使った、本格的な作業を体験』

お二人が一番初めに行う作業が「焼きなまし」と呼ばれる作業です。

焼きなましとは、金属を高温に温めてから水などにつけて急激に冷やすことで、金属を柔らかい状態へ変化させる作業のこと。

真っ直ぐな棒の状態からこのあと曲げる作業をして頂きますので、しっかり熱を加えて材料を柔らかくして頂きました。普段あまり馴染みの無い道具を使った作業で緊張される方が多い中、お二人ともしっかりと作業を進められていました。

ちなみにこの作業は火を当てている最中、素材ごとの色味の変化など見どころが沢山ございますので、体験時はぜひそちらにもご注目くださいね。

『お互いの指輪を作る楽しさ』

材料の焼きなましができましたら、今度は棒の状態を丸く曲げていく工程へ。

この作業ではヤットコというペンチのような道具を使って少しづつ曲げていただきます。

お二人の真剣な表情をパチリ。今回お互いの指輪を作ることにしたお二人。程よい緊張感を持ちながらも、少しづつ丁寧に形を作っていってくださいました。

『指輪を叩く、軽やかな音のリズム』

溶接を終えて棒の状態から輪っかの形になった指輪を、次はハンマーを使って綺麗なまんまるの形へ整えていきます。

トントントントン…と工房内に響く軽やかなリズム。徐々に形が綺麗になっていくにつれ、鈍ったような指輪を叩く音もカーン、カーンと高く澄んだ音に変化していきました。

『オリジナルのテクスチャーデザイン』

いよいよ本日のメインとなる模様付け。石目のテクスチャーが入った金槌に持ち替えて、コンコンと少しづつ模様を入れていきます。

ハンマーの当たり具合や打ち込む強さによっても模様の出方は様々。まっさらな指輪の表面に模様を入れていくのはドキドキしますが、それも手作り指輪体験、そしてテクスチャーデザインの醍醐味では無いでしょうか。

『細部までこだわり抜いて』

指輪の表面部分にしっかりと模様を入れた後は、専用の機械を使って指輪の内側を丁寧に磨いていきます。

長く愛用するご結婚指輪だからこそ、最後まで気を抜かずにしっかりと。着け心地の良い指輪を目指して、お二人とも最後までしっかりと磨き上げてくださりました。

『世界に1組だけの結婚指輪に』

長い時間にわたるご制作、大変お疲れ様でした。

艶感を更に抑えるために表面にはマット加工を施しました。

和紙のような温もりある質感を和紙とは全く性質の異なる金属で柔らかく表現した、とても素敵な結婚指輪になりましたね。

『指輪と共に。maroiのおもてなし』

maroiから製作後のカフェタイムの他にも、オリジナルの似顔絵とドライフラワーブーケの贈り物をご用意いたしました。温かみのあるウォームピンクを似顔絵、ブーケどちらにも盛り込んでお仕立てしております。


この度はご来店いただきありがとうございました。

お互いのために作った結婚指輪が、お二人のこれからの人生にそっと寄り添う存在となることを願っています。


【制作サポート】

 小椋 啓司

【似顔絵・ブーケ制作】

 小椋 歩

完成した指輪