結婚指輪婚約指輪（手作りオーダー）

世界に一つだけ。結婚指輪と婚約指輪のセットリング

T様・S 【千葉】 2025年3月28日

『計算された美しさを持つ、結婚指輪と婚約指輪の組み合わせ』

今回ご紹介するお客様は、結婚指輪を手作りコースでご制作いただき、婚約指輪をオーダーメイドされたお二人。

結婚指輪、婚約指輪共にプラチナのクリアな質感で色味に統一感を持たせただけでなく結婚指輪にはリングのセンターにメビウスデザインを、婚約指輪はアーム全体をツイスト状に捻りを加えたデザインにしたことでよりつながりを感じさせるセットリングとなりました。

ここからはそんなお二人のブライダルリングが完成するまでの過程をご紹介していきたいと思います。

『始まりは一本の棒から』

お二人が持っている手指の長さほどの棒、こちらがお二人の結婚指輪の材料となります。お二人の指の号数に合わせて職人が一から材料を準備していきます。

『素材の特性を肌で感じて』

お二人が選んだプラチナという素材は、熱に非常に耐性のある金属です。写真のように真っ赤になるまで火で当て続けても続けても溶ける事はありません。初めはグレー調の少しぼやけた色味をしていたプラチナの材料が、徐々に明るいオレンジ色に、そして真っ赤に変化していく様子を間近で見ていただきました。

『笑顔がこぼれる手作り体験を』

maroiの手作り指輪体験では、職人も普段から使用する工具をお客様にも実際に触っていただきながら制作を進めてまいります。

見慣れない道具や機械など、彫金工房ならではの新鮮な景色が楽しめるはず。普段とは少し違う非日常な空間でお二人だけの指輪作り体験をお楽しみくださいませ。

『アトリエに響く軽快なメロディ』

先ほど丸めていただいた金属の輪を溶接し、ここからは綺麗な指輪らしい丸の形を目指して叩いて頂きます。金属で出来た棒状の道具に輪っかをセットし、木製のハンマーでコンコンと叩いていただきました。

硬い金属を木で出来たハンマーで叩くだけで形が変わるんですか？と驚かれる方もいらっしゃるのですが溶接で熱した金属は通常よりも柔らかくなっており、簡単に形を変えることが可能です。またハンマーで繰り返し叩いていくことで硬化しますので、強度を出しながら美しい指輪の形が出来上がりますよ♪

形が綺麗になったところで、指輪の表面についた傷や汚れも取り除いていきます。お二人が使用しているのはスポンジ状のヤスリ。ご制作されている指輪の形状が甲丸という少し丸みのあるデザインですので、指輪の角度を少しづつ変えながら磨き残しがないように丁寧に作業を進めていただきました。

『唯一無二の模様を積み重ねて』

お二人のリングデザインのアクセントとなるのが、アーム全体に施された槌目のテクスチャー。金槌で一回一回模様を打ち付けていくことでキラキラとした凸凹の面が出来、金属特有の輝きをまといます。

実はこの槌目の模様付けもお客様ご自身に入れていただいています。初めに職人がお二人に模様の付け方、注意点などをご説明したのちドキドキの模様付けがスタート！お二人とも慎重な手つきでカンカンカン…と金槌を打っていましたね。打ったその瞬間からどんどん模様が入っていく槌目を入れる工程は、maroiでも人気の作業の一つでもあります。