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お客様の声

結婚指輪 ( 手作り )

ミニマルと装飾美の融合。ミルグレインの手作り結婚指輪

N様・I様 【長野】 2025年11月1日

『アンティークのような佇まいに』

今回ご紹介していくのは、手作り結婚指輪のコースで指輪を作られたお客様です。

温かみのある色合いが魅力であるホワイトゴールドの素材に、艶感がほんのりと感じられるセミマットの仕上げと”ミルグレイン”という小さな粒が連なった装飾を加えたデザインをお選びになったお二人。ミルグレインを両サイドに施すことで小さな丸い粒ひとつひとつに立体感が現れ、グッと存在感を放つ結婚指輪になりました。

お相手の指輪作りの様子を温かく見守りながら、常に笑顔で体験を楽しまれていた姿がとても印象的でした◎ここからは、そんな素敵なご夫婦の結婚指輪が完成するまでのご様子をご紹介いたします。

『シャンパンゴールドのような優しい色合い』

お二人が今回結婚指輪の素材に選んだのは”ホワイトゴールド”というゴールドの部類の貴金属。

イエローゴールドやピンクゴールドとは違いどちらかというとシルバー寄りの方に近い、シャンパンゴールドのような落ち着いた色合いが特徴の金属です。ゴールドと一言で言っても色々なお色味がございますので、是非カウンセリングの際素材選びで悩まれている方はご相談くださいませ。素材別のサンプルをご覧になったり、お手元に近づけてしっくりとくるお色味を探していきましょう。

『次のステップへと続く、指輪を曲げていく作業』

ヤットコと呼ばれるペンチのような形状の道具を使いながら材料を輪っかの形に曲げていくお二人。

「これで大丈夫かな…?」と少し不安そうにお互いの指輪の状態を確認し合うお二人。ここでは綺麗な丸い形を作ることよりも、棒の端っこ同士をいかに隙間なくピッタリと合わせていくことの方が実は重要なんです。粘土や細いワイヤーのような素材とは異なり、太さもそれなりにある無垢の金属を思い通りに曲げていくのは中々難しかったと思います。お二人とも頑張って目標の形を目指し作業されていらっしゃいましたね。

『アトリエに響くハンマーの音色』

スタートはまだまだ真っ直ぐな棒の状態でしたが、曲げの作業や溶接の工程を経て緩やかな輪っかの形にまで変化したお二人の指輪。

ここからは芯金(しんがね)という棒状の道具と木製のハンマーを使い、ピシッとしたまん丸の指輪の形を目指して頂きます!芯金が細長く綺麗な円錐の形をしているので、そこに指輪を差し込んでハンマーで芯金の形にそわせるように叩くことで歪みのない美しい形の指輪が出来上がります。

『童心にかえるような、夢中になれる瞬間』

指輪の形がしっかりと丸くなっているか、また指輪のサイズがお二人の指にしっかりと合っているか職人と確認をしたのち、ここからは指輪をどんどん綺麗に磨いていきます。ヤスリを使ってひたすらゴシゴシと磨くこの作業。小学校の時の図画工作やはたまた中学校の技術家庭の授業の一場面など、何故かちょっと懐かしく(?)感じる方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

手作りを選ばれたお二人だからこそなのか、この黙々とヤスリがけを行う作業にはまってしまう方、案外多い気がします…!こういった作業が得意な方も苦手な方も、ご夫婦お二人で協力し合いながら是非楽しんでご体験なさってくださいね。

『わずかな曇りも見逃さないように』

お二人が行っているのは、最終仕上げの工程となる指輪の内側を磨いていく作業です。

指輪の内側の小傷や曇りを取ってつるんとした美しい鏡面の状態を作っておくことで、内側に入るメッセージ刻印を読みやすくし、更には指につけた時の着け心地の良さを高めます。

小さな指輪の内側を磨くのは大変ですが、お二人とも機械を上手に使いこなして集中して作業を進められていらっしゃいましたね!

『こだわりの光る二人の結婚指輪の完成です!』

ご製作大変お疲れ様でした!お二人の左手の薬指に、できたばかりの結婚指輪を身につけパチリ。少し艶を抑えたセミマットの質感がまるで前から身につけていたかのように、しっくりとお二人のお手元に馴染みます。

『使い込むほどに愛着の湧くものへ』

完成したお二人の指輪と共に、maroiから贈る二つのプレゼント。体験当日のお二人のご様子を残したオリジナルの似顔絵と、様々なお色味のピンクを取り入れたドライフラワーブーケです。お二人の今日という大切な一日の思い出を振り返る、そんなきっかけとなるアイテムになりますように。


この度は大切なご結婚指輪をmaroiでご制作いただき、ありがとうございました。

柔らかなマットの質感にミルグレインを両サイドに加え、クラシカルな雰囲気も感じさせる素敵な結婚指輪となりましたね。またホワイトゴールドの温かいお色味がお二人の柔らかな雰囲気にとてもよくお似合いでいらっしゃいました。

表面に加えたマットの風合いも日々身につけ続けることで少しづつ艶が出てきたり、細かなアタリがついたりと味わい深く変化していくかと思います。革製品を育てていくように、小さな変化も楽しみながらお二人で長く大切に使い込んでいっていただけたらと思います。この度はご来店ありがとうございました。


【制作サポート】

 小椋 啓司

【似顔絵・ブーケ制作】

 小椋 歩

完成した指輪